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2012/6/13

経済産業情報

独墺銀の格付け、ムーディーズが引き下げ

この記事の要約

格付け大手の米ムーディーズは6日、独墺銀行の格付けを引き下げた。スペイン、イタリアなど欧州債務危機の震源地となっている国の銀行に比べると危機対応力は高いものの、危機の深刻化を踏まえ格下げに踏み切った。\ 格付けを引き下げ […]

格付け大手の米ムーディーズは6日、独墺銀行の格付けを引き下げた。スペイン、イタリアなど欧州債務危機の震源地となっている国の銀行に比べると危機対応力は高いものの、危機の深刻化を踏まえ格下げに踏み切った。

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格付けを引き下げられたドイツの銀行はコメルツ銀行、バーデン・ヴュルテンベルク州立銀行(LBBW)、ヘッセン・テューリンゲン州立銀行(Helaba)、北ドイツ州立銀行(Nord LB)、貯蓄銀行系のファンド会社Deka、信用協同組合の上部銀行DZ Bankおよび伊ウニクレディトの独子会社。独最大手のドイツ銀行については今月末までに新たな格付けが発表される。

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ムーディーズによると、ドイツの銀行は国際不動産・海運市場で特に大きなリスクを抱えている。また、欧州諸国の国債を大量に保有することと、これらの国の企業との取引が多いこともマイナス材料となっている。ただ、周辺諸国に比べて国内経済が堅調で、銀行の資金調達にほとんど問題がないことはプラス材料という。

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独民間銀行協会(BdB)のミヒャエル・ケンパー専務理事は今回の格下げについて「ドイツの銀行は債務危機の深刻化に対する備えができている」と指摘。格下げを憂慮していないとの立場を表明した。

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オーストリアの銀行はライフアイゼン・バンク・インターナショナルとエルステ・グループ、およびウニクレディト子会社のバンク・オーストリアが格下げされた。リスクが高まっている東欧市場への依存度が高いことが響いた。

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