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2013/9/18

総合 - ドイツ経済ニュース

地場食品の透明性向上へ 表示制度が来年スタート、試験運用で評価高く

この記事の要約

連邦食糧・農業・消費者保護省(BMELV)は11日、地場食品の表示制度「Regionalfenster(意味:地場の窓)」を来年1月から導入すると発表した。地場食品に対する消費者の関心が高いため、透明性を高め安心して購入 […]

連邦食糧・農業・消費者保護省(BMELV)は11日、地場食品の表示制度「Regionalfenster(意味:地場の窓)」を来年1月から導入すると発表した。地場食品に対する消費者の関心が高いため、透明性を高め安心して購入できる環境を整える。

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地場食品のパッケージに原料が地元産であることや、製品重量に占める地場原料の割合を明記した専用のラベルを表示する(図を参照)。ラベルの下には独立の認証機関の名前が記される。

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製品に同ラベルを表示するメーカーは年に一度、監査を受ける。抜き打ち検査を受けることもある。

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Regionalfensterに参加するかしないかは自由。消費者保護団体などは義務化を要求したが、BMELVは義務化するとドイツ製品だけが対象となりその他の国の製品は除外されるため欧州連合(EU)法に抵触するとして、見送った。

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市場調査機関konkretが国内の消費者2,000人を対象に実施したアンケート調査によると、地場食品をそれ以外の食品よりも好きだとする回答は75%を超えた。「地場食品は高くても購入したい」も約70%に上っている。

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BMELVはRegionalfensterの実施に向けて今年、パイロットプロジェクトを実施した。国内5地域の小売店20店が参加。カッセル大学が実施したアンケート調査では、顧客がラベル表示を肯定的にみていることが確認できたという。

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