今年上半期に国外からドイツに移住した人は55万5,169人に達し、前年同期を10.9%上回った。ユーロ危機や欧州連合(EU)の東方拡大を背景に、経済が良好なドイツに移住する人は増えており、上半期の増加幅は3年連続で2ケタ台に上った。
\深刻な財政・経済危機に直面する南欧諸国からの移住が増加しており、イタリアは前年同期比38.5%増の2万7,895人に拡大。スペイン(29.9%増の1万9,057人)とポルトガル(23.7%増の7,612人)も増加率が大きかった。ギリシャは5.2%減の1万5,718人に後退している。
\EU域外ではロシアが104.7%増の1万7,044人と3ケタ台の伸びを記録。移住者の数は比較的少ないものの、政治情勢が不安定なリビア(219%増)、シリア(178%増)、ソマリア(143%増)も大きく増えた。
\ドイツへの移住者数が最も多い国はポーランドで、9万6,537人に達した。これにルーマニア(6万7,327人)、ブルガリア(2万9,375人)、イタリア、ハンガリー(2万6,911人)が続く。
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