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2014/6/4

総合 - ドイツ経済ニュース

第1四半期協定賃金2.3%上昇、インフレ率の約2倍に

この記事の要約

ドイツ統計局が5月30日発表した今年第1四半期の協定賃金(特別手当を含む)は前年同期を平均2.3%上回った。上げ幅はインフレ率(1.2%)の約2倍に達しており、実質増となった計算だ。協定賃金の適用を受ける被用者は1,95 […]

ドイツ統計局が5月30日発表した今年第1四半期の協定賃金(特別手当を含む)は前年同期を平均2.3%上回った。上げ幅はインフレ率(1.2%)の約2倍に達しており、実質増となった計算だ。協定賃金の適用を受ける被用者は1,950万人で、被用者全体の半分弱に上る。

上げ幅が最も大きかった業界は小売で、3.5%に達した。昨年末から年始にかけて各地で新しい賃金協定が締結され13年7月にさかのぼって3.0%引き上げられたことが大きい。7~12月の賃上げ分は年初にまとめて支給されており、第1四半期全体の上げ幅が押し上げられた格好だ。

製造業も平均3.0%増と上昇率が大きかった。同業界内で上げ幅が最も大きかったのはたばこ製造で5.4%に上っている。これに自動車、電気設備がそれぞれ3.4%で続く。皮革・革製品・靴は0.4%増、衣料品も0.7%増と小幅な伸びにとどまった。

その他の主要業界の上げ幅は建設と運輸・倉庫がそれぞれ2.6%、接客が2.0%、情報・通信が1.8%、金融・保険が1.1%、エネルギーが0.9%となっている。民間部門全体の平均は2.5%だった。