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2014/6/4

経済産業情報

独造船業界、13年売上前年並みに

この記事の要約

独造船・海洋技術連盟(VSM)がこのほど発表した造船業界(修理・改造などのアフターサービスを含む)の2013年の売上高は50億800万ユーロで、ほぼ前年の水準(50億7,100万ユーロ)を維持した。国外売上高が7,100 […]

独造船・海洋技術連盟(VSM)がこのほど発表した造船業界(修理・改造などのアフターサービスを含む)の2013年の売上高は50億800万ユーロで、ほぼ前年の水準(50億7,100万ユーロ)を維持した。国外売上高が7,100万ユーロ増の37億3,200万ユーロに拡大。国内売上高(1億3,400万ユーロ減の12億7,600万ユーロ)の減少がほぼ相殺された。

13年に引き渡された海洋船(民間のみ)の数は前年を6隻下回る20隻だった。いくつかの建造プロジェクトで計画変更(引き渡しの延期など)があったことが響いたとしている。建造量は22.3%減の40万3,000CGT(標準貨物船換算トン数)、容量は21.1%減の35万5,000GT(総トン数)、売上高は23%減の20億5,100万ユーロにそれぞれ後退した。種類別の隻数はRoRo船が4隻、ガスタンカーが1隻、旅客船/ヨットが8隻、その他が7隻となっている。引き渡し先は国内が3隻、国外が17隻だったが、CGTベースでは国外が99%を占めた。

内陸船は引き渡し数が1隻増の41隻で、売上高は38.8%増の3億1,100万ユーロと大きく拡大した。引き渡し数の内訳は国内が24隻、国外が17隻。売上高はそれぞれ3,140万ユーロ、2億7,930万で、海洋船同様、国外が支えとなっている。

新規受注額は、海洋船が17.9%減の26億800万ユーロに落ち込んだものの、内陸船が約3倍の6億9,500万ユーロに急増。年末時点の受注残高は海洋船と内陸船がともに増加し、合計で88億5,600万ユーロから98億2,900万ユーロへと11%拡大した。