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2014/6/4

経済産業情報

ホルシムなどにカルテル制裁金、ブラジル当局が計10億ユーロ

この記事の要約

ブラジルの独禁当局である経済擁護行政委員会(CADE)は5月28日、スイスのホルシムを含む大手セメントメーカー6社が長年にわたり国内市場で違法なカルテルを結んでいたとして総額10億ユーロ(31億レアル)の制裁金を科すと発 […]

ブラジルの独禁当局である経済擁護行政委員会(CADE)は5月28日、スイスのホルシムを含む大手セメントメーカー6社が長年にわたり国内市場で違法なカルテルを結んでいたとして総額10億ユーロ(31億レアル)の制裁金を科すと発表した。一部事業の放出も命じている。これら企業は容疑を否認しており、裁判で争う構えだ。

カルテルを結んでいたとされるのホリシムとCimpor Cimentos de Portugal、Votorantim Cimentos、Intercement Brasil(PMORRC.UL)、Itabira Agro Industrial、Cia de Cimentos Itambeの6社で、ブラジル市場シェアは計75%に上る。CADEによると、6社は競合の市場参入を妨げる目的で20年間にわたってカルテルを結んでいた。制裁金の額は同市場最大手のVotorantimが4億9,000万ユーロ強で、ホルシムは1億6,600万ユーロ。

制裁を科された企業の弁護人はロイター通信に、CADEに事業売却を命じる権限はないと指摘。制裁金支払い命令も不当だと批判した。