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2014/8/6

経済産業情報

コッホ前州首相がビルフィンガー社長辞任へ

この記事の要約

建設大手の独ビルフィンガーは4日、ローラント・コッホ社長が8日付で辞任すると発表した。2014年12月期の利益見通しを短期間のうちに2度、下方修正したことで、同社長に対する信頼が失われたためと自ら説明している。後任にはヘ […]

建設大手の独ビルフィンガーは4日、ローラント・コッホ社長が8日付で辞任すると発表した。2014年12月期の利益見通しを短期間のうちに2度、下方修正したことで、同社長に対する信頼が失われたためと自ら説明している。後任にはヘルベルト・ボートナー監査役会長(前社長)が就任する。

コッホ社長は1999年から2010年にかけてヘッセン州の首相を務めた政治家。中道右派政党・キリスト教民主同盟(CDU)の有力者で、独首相の座を狙っていたが、CDUの党首であるメルケル独首相の人気が高いためチャンスがないと判断。「政治は私の生活の魅力的な部分だが、すべてではない」として、経済界に身を転じた。

コッホ氏は11年3月1日付でビルフィンガーの取締役となり、同7月1日付で社長に就任した。就任後は同社の軸足を建設からサービス分野に移す取り組みを加速。「国際的なエンジニアリング・サービス企業」への転身に向けた5カ年計画を策定し、目標実現に向けて総額10億ユーロ超の買収を行う方針を打ち出した。