欧州航空機大手のエアバス(蘭ライデン)がスペインの炭素繊維部品メーカー、アレスティスを買収したとの観測が浮上している。日刊紙『ヴェルト』が4日付で報じたもので、買収により経営不振のアレスティスを救済。自社の航空機に用いる部品の安定調達を図る考えという。
アレスティスはエアバスに部品を直接供給する一次サプライヤー。従業員数は1,500人で、昨年は1億4,600万ユーロを売り上げた。長年赤字を計上しており、経営破たんしたこともあるという。
生産面でも問題を抱えており、エアバスはすでに同社に技術者を派遣。昨秋には社長も送り込んだ。今回はアレスティスの株式60%を取得し、正式に傘下に収めたという。エアバス製機材の大半にはアレスティス製の炭素繊維部品が投入されている。