メガソーラーの発電コストが火力発電と同等の水準まで低下しているもようだ。フラウンホーファー太陽エネルギーシステム研究所(ISE)の調査レポートをもとに24日付『ハンデルスブラット』紙が報じたもので、将来的には火力発電より安くなる見通しという。
ドイツにあるメガソーラーの発電コストは現在、1キロワット時(kWh)当たり9セントを下回る。新しい石炭・天然ガス発電は同5~10セントで、メガソーラーは引けを取っていない。ISEによると、2050年には2セント強~6セント弱の水準まで下がる見通し。
メガソーラーの発電コストは主に太陽光量、設備投資費用、資本コストによって決まる。同コストが低下したのはモジュールなど設備の価格が急落したためで、ISEはこの傾向が今後も続くとみている。
資本コストも大きな要因で、金利が5%であれば25年の発電コストは1 kWh当たり6.75セント、同10%であれば9.65セントになるという。