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2015/2/25

経済産業情報

エレクトロアウト、業務用は20年までに70万台

この記事の要約

ドイツにおける業務用エレクトロアウト(電気自動車、レンジエクステンダー、プラグインハイブリッド車)の累積登録台数は20年までに最大70万台に達する見通しだ。配達など業務で用いるとマイカーに比べて採算ラインが低いためだ。環 […]

ドイツにおける業務用エレクトロアウト(電気自動車、レンジエクステンダー、プラグインハイブリッド車)の累積登録台数は20年までに最大70万台に達する見通しだ。配達など業務で用いるとマイカーに比べて採算ラインが低いためだ。環境研究所と独電気・電子・情報技術協会(VDE)が連邦経済省向けに共同作成したレポートをもとに18日付『ハンデルスブラット』紙が報じた。

電気自動車などのエレクトロアウトはバッテリーコストが高いため、走行距離が短いと採算が合わない。ただ、電力コストが燃料よりも低いため、年3万5,000キロメートル以上、走行すると、ディーゼル車よりもコストパフォーマンスが良くなるという。同レポートによると、20年には同採算ラインが1万キロに低下する見通しのため、配達用途などで需要が大きく拡大する。

エレクトロアウトを業務で用いるとマイカーとして利用するよりもコスト面で有利になるのは、◇年間走行距離が長い◇減価償却により事業コストに算入できる◇業務用の電力料金は一般世帯向けよりも安い――という事情があるため。