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2015/2/25

経済産業情報

外国人の流入数、14年上期は22%増に

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が19日発表した2014年上半期移民統計(暫定値)によると、同期の外国人の流入数は61万1,022人で、前年同期を22.0%上回った。南東欧諸国と内戦が続くシリアからの移民が急増し、全体が押し上げられた格 […]

ドイツ連邦統計局が19日発表した2014年上半期移民統計(暫定値)によると、同期の外国人の流入数は61万1,022人で、前年同期を22.0%上回った。南東欧諸国と内戦が続くシリアからの移民が急増し、全体が押し上げられた格好だ。

移民数が最も多かったのはルーマニアで、前年同期比46.3%増の9万7,882人に上った。2位はポーランド(3.0%増の9万5,733人)、3位はブルガリア(31.6%増の3万8,442人)。ルーマニアとブルガリアからの増加率が大きいのは両国に対する移民規制が14年1月1日付で撤廃されたためだ。13年7月に欧州連合(EU)加盟を果たしたクロアチアからは201.6%増の2万1,188人と3ケタ台の伸びを記録した。旧ユーゴスラビアからの移民は増加幅が大きく、ボスニア・ヘルツェゴビナは71.0%、セルビアは60.5%に達した。増加率が最も高かったのはシリアで、241.9%増の2万1,638人に達した。

欧州債務危機後にドイツへの移民が増えた南欧諸国をみると、イタリアは28%増とこれまでに引き続き大きく拡大した。一方、ギリシャは6.6%減少。スペインも1%増と小幅な伸びにとどまった。