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2015/7/22

総合 - ドイツ経済ニュース

独経済相がイラン訪問、経済関係強化に意欲

この記事の要約

ドイツのガブリエル経済相は19~21日の3日間、イランを訪問した。核開発問題をめぐる同国と欧米など6カ国の最終合意成立後にイランを訪れた西側の閣僚は同経済相が初めて。訪問中はロウハニ大統領などと会談し、人権やイスラエル問 […]

ドイツのガブリエル経済相は19~21日の3日間、イランを訪問した。核開発問題をめぐる同国と欧米など6カ国の最終合意成立後にイランを訪れた西側の閣僚は同経済相が初めて。訪問中はロウハニ大統領などと会談し、人権やイスラエル問題のほか、両国の経済交流の再活性化に向けて協議した。

ドイツはもともと、イランの主要貿易相手国で、貿易高は一時80億ユーロに上っていた。だが、核開発問題を受けて対イラン制裁が発動された後は、規模が大幅に縮小。昨年は27億ユーロにとどまった。

経済相に同伴した独商工会議所連合会(DIHK)のシュヴァイツァー会長は、両国間の貿易の最大の障害は経済制裁を受けてドイツの銀行がイランの大型プロジェクト向け融資を見合わせていることにあると指摘。主要な制裁が来春、順調に解除されれば、貿易が再び活発化するとの見方を示した。

イランのザンギャネ石油相は、石油化学の事業コストがイランほど低い国はないと発言。石化産業近代化に向けたプロジェクトにドイツ企業の参加を促した。