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2015/7/22

総合 - ドイツ経済ニュース

累積財政赤字の対GDP比率、19年には約60%まで低下

この記事の要約

ドイツ連邦財務省は16日、連邦と州、市町村、社会保険機関を合わせた同国全体の累積財政赤字の対国内総生産(GDP)比率が2014年の74.7%から19年には61.5%へと低下するとの予測を発表した。同60%を許容上限とする […]

ドイツ連邦財務省は16日、連邦と州、市町村、社会保険機関を合わせた同国全体の累積財政赤字の対国内総生産(GDP)比率が2014年の74.7%から19年には61.5%へと低下するとの予測を発表した。同60%を許容上限とする欧州連合(EU)の財政規律ルールをわずかに上回る水準まで低下することになる。

累積財政赤字の対GDP比率が低下するのは、堅調な経済を背景に単年度財政の赤字転落を回避できるためだ。単年度の財政収支は12年から3年連続で黒字を計上しており、15年も対GDP比で0.5%の黒字となる見通し。16年と17年は収支トントンとなるものの、18年からは再び黒字を計上すると財務省はみている。

先の金融・経済危機で設立したバッドバンクの不良資産が一部、優良化し売却できることもプラスに働く。