独連邦銀行（中銀）が16日発表した独世帯の6月末時点の金融資産総額は5兆2,237億ユーロだった。3月末からの増加率は0.1％（額：52億ユーロ）で、1990年代初頭以来の低水準。株価の下落などで資産の評価額が計約360億ユーロ目減りしたことが響いた。
「株式とその他の出資」の資産価値は3月末の5,634億ユーロから5,370億ユーロへと4.7％（264億ユーロ）落ち込んだ。投資ファンドも4,877億ユーロから4,813億ユーロへと1.3％（64億ユーロ）下落。このほか、債券が1,568億ユーロから1,492億ユーロへと4.8％（76億ユーロ）減少した。
一方、現金・貯金は2兆142億ユーロから2兆419億ユーロへと1.4％（277億ユーロ）増加した。資産の安全性を重視する国民性が反映された格好で、保険・年金準備金も1兆9,608億ユーロから1兆9,788億ユーロへと1.0％（180億ユーロ）拡大した。
債務総額が1兆5,879億ユーロから1兆5,991億ユーロへと0.7％（112億ユーロ）膨らんだため、純金融資産総額は0.2％（60億ユーロ）減の3兆6,246億ユーロへと縮小した。
