欧州電機・電子産業界の動き

STマイクロ、赤字が大幅縮小

欧州半導体最大手STマイクロエレクトロニクスが4月29日発表した2014年1~3月期(第1四半期)決算の最終損益は2,400万ドルの赤字となった。赤字は10期連続。ただ、景気の改善を受けて赤字は前年同期の1億7,100万 […]

アルストム、GEのエネルギー部門買収案受け入れへ

仏エンジニアリング大手アルストムは4月30日、米ゼネラル・エレクトリック(GE)によるエネルギー部門の買収提案を受け入れる方向で調整を進めることを明らかにした。独シーメンスも資産交換による同部門取得を表明しているが、アル

英ロールス・ロイス、エネルギー部門売却でシーメンスと交渉

英エンジニアリング大手ロールス・ロイス・ホールディングス・グループは4月30日、エネルギー部門の大部分を独シーメンスに売却する方向で交渉を行っていることを明らかにした。 同売却をめぐっては、ブルームバーグが29日、両社が

フィリップス、音響機器部門を米ギブソンに売却

欧州電機大手のフィリップス(オランダ)は4月28日、音響機器部門を米楽器大手のギブソン・ブランズに売却することで合意したと発表した。経営資源を医療機器、照明、白物家電事業に絞り込む戦略に沿った措置で、取引価格は1億3,5

シーメンスがアルストム買収方針を決定、GEに対抗

重電大手の独シーメンスは29日、仏同業アルストムを買収する方針を正式に決定した。競合の米ぜネラル・エレクトリック(GE)がアルストム買収を狙っていることを受けた措置。GEはアルストムを取得すると、欧州市場での存在感を大幅

Philips―音響機器・ビデオ事業を米Gibsonに売却―

電機大手の蘭Philips(アムステルダム)は28日、オーディオ、ビデオ、マルティメディア子会社 WOOX Innovationsを米楽器大手の Gibson Brandsに売却することで合意したと発表した。経営資源を医

海洋墜落機の位置特定へ、エアバスが技術開発

海洋に墜落した航空機の位置をすみやかに特定する技術を、欧州航空機大手のエアバスが開発したもようだ。26日付『ヴェルト』紙が報じたもので、すでにテストを実施。将来的に航空機や船舶向けにライセンス販売する意向という。 同社が

ハイブリッド飛行機をエアバスが初公開

欧州航空宇宙大手エアバス・グループ(旧EADS)は25日ボルドーで、ハイブリッド飛行機の試作モデルを初公開した。「E-Fan 2.0」と名付けられた同機は離陸滑走時に必要な動力の一部を電動モーターで確保、エンジンから発生

GEがアルストムに電力部門買収を提案、シーメンスも対抗

フランス政府は27日、米ゼネラル・エレクトリック(GE)が仏エンジニアリング大手アルストムに電力部門の買収を提案していることを確認した。また、独同業シーメンスがアルストムに提携を提案したことも明らかにした。 アルストムを

メッツォ、ウィアーの合併提案を拒否

フィンランドのエンジニアリング大手メッツォは16日、英同業ウィアー・グループの合併提案を拒否すると発表した。現状維持の方が得策と判断したとしている。 ウィアーが1日に発表した提案は、株式交換方式で合併するという内容。合併

フィリップスの1~3月期、15%減益

電機大手のフィリップス(オランダ)が21日発表した2014年1~3月期(第1四半期)決算の純利益は1億3,700万ユーロとなり、前年同期から15%減少した。医療機器部門が不振だったことが響いた。 売上高は4.8%減の50

エレクトロラックスが復調、1~3月は19%増益

スウェーデン家電大手のエレクトロラックスが25日発表した2014年1~3月期(第1四半期)の純利益は4億3,100万クローナ(約4,730万ユーロ)で、前年同期から19%増加した。販売は北米で不振だったが、欧州、中東、ア

Vestas Wind Systems A/S―独再可エネ助成抑制策への対処に自信―

デンマークの風力発電タービン大手Vestas(ラナース)は、ドイツ政府が打ち出した再生可能エネルギーの助成抑制策の影響が小さいとみている。中欧事業を統括するクラウスステーン・モルテンセン氏が『ハンデルスブラット』紙に明ら

Zumtobel AG―組織再編、収益力を3年で倍増へ―

照明大手の墺Zumtobel(ドルンビルン)は2日、包括的な組織再編計画を発表した。生産拠点や調達・販売網の統廃合を通して事業コストを圧縮。2017年5月期までに売上高営業利益率(EBITベース、特殊要因を除く)を現在の

電力ケーブルのカルテルで制裁、日本企業も対象に

欧州委員会は2日、欧州、日本、韓国の電力ケーブルメーカーが高圧電力ケーブルをめぐるカルテルを行っていたとして、対象12グループのうち11グループに総額3億163万9,000ユーロの制裁金支払いを命じたと発表した。日本企業

仏アルストム、補助蒸気設備部門を売却

仏エンジニアリング大手のアルストムは1日、補助蒸気設備部門を欧州の投資会社トリトンに売却することで合意したと発表した。非中核事業整理の一環で、売却額は約7億3,000万ユーロ。9月末までの売却手続完了を見込む。 アルスト

仏シュナイダーがセンサー事業売却へ、投資会社と交渉中

仏エンジニアリング大手のシュナイダー・エレクトリックは3日、センサー(感知装置)部門を投資ファンドの米カーライル・グループ、仏PAIパートナーズに売却する方向で交渉を行っていることを明らかにした。 売却するのは、米子会社

TEコネクティビティ、アルミ線と銅線を接続するコネクター開発

コネクター部品などを製造する電子部品大手のTEコネクティビティは、カーエレクトロニクスの電導線に銅とともにアルミニウムを使用するための新たなクリンプコンタクトソリューション「リテアルム・クリンプ」を開発した。アルミの持つ

世界の風力発電市場が20%縮小

企業コンサルティング大手のオリバー・ワイマンが欧州風力エネルギー協会(EWEA)の年次総会に合わせて発表した業界動向によると、2013年に世界で新設された風力発電設備の容量は35.4ギガワット(GW)となり、前年の44.

超大型機A380の翼に過度の疲労

欧州航空宇宙大手エアバスの超大型機「A380」で翼の素材に過度の疲労が確認されたことが分かった。同社は検査間隔を12年から6年に短縮して対応する考え。 疲労試験用航空機で問題が確認された。広報担当者によると、疲労は設計寿

Airbus Group N.V.―13年は純利益22%増に―

欧州航空宇宙大手のAirbus Group(旧EADS、蘭ライデン)が2月26日発表した2013年通期決算の営業利益(EBITベース)は前期比21%増の36億ユーロと大幅に拡大した。民間機の納機拡大と防衛・航空宇宙・ヘリ

Hexagon AB―独無人ヘリメーカーを買収―

スウェーデンの精密測量システム大手Hexagon(ストックホルム)は18日、無人ヘリコプターの開発・製造会社である独Aibotixを同日付で買収すると発表した。高性能地理情報事業を強化する狙い。取引金額は公表していない

蘭トムトム、13年の最終利益が大幅悪化

蘭ナビゲーション機器大手のトムトムが11日発表した2013年通期決算の最終利益は、前期比84%減の2,000万ユーロに落ち込んだ。主軸のPND事業でスマートフォンをカーナビ代わりに利用するドライバーが増えていることで苦戦

三菱重工―欧州の船舶設計会社と協業へ―

三菱重工業は5日、デンマークの船舶設計会社Odense Maritime Technology A/S(OMT)と船舶エンジニアリング事業で協業すると発表した。造船分野で豊富な蓄積を持つ両社が手を結ぶことで様々な船種のデ

ABB

スイスの重電大手ABBが非中核事業を売却するとの観測が浮上している。事業放出で計10億ドルを確保する考えで、すでにBank of AmericaやCredit Suisseなどの金融機関に売却先の模索を依頼したという。ロ

LED照明の大麻栽培にフィリップスが間接関与

世界最大の照明メーカーである蘭フィリップスが、仲買人を通して自社のLED照明が大麻栽培者に販売されている事実を知りながら、10年余りにわたって黙認していたことが発覚した。蘭公共放送KROの報道番組「Brandpunt」が

Vestas Wind Systems A/S―黒字転換、11年半ば以来―

風力発電設備の世界最大手メーカーであるデンマークのVestasが3日発表した2013年10-12月期(第4四半期)の最終損益は2億1,800万ユーロの黒字となり、前年同期の赤字(6億1,800万ユーロ)から大幅に改善した

スロベニア政府、クルシュコ原発の原子炉増設計画を堅持

スロベニア南西部にあるクルシュコ原子力発電所の原子炉増設計画をめぐり、2基目となる原子炉の建設予定地の調査を実施していた米エンジアリングコンサルティング会社ポール・C.リッツォはこのほど、「安全上のリスクはエンジニアリン

Meyer Burger AG―15年の黒字転換見込む―

スイスの太陽電池製造装置メーカーMeyer Burger(トゥーン)はソーラー業界の不況で赤字化した財務が2015年に黒字転換すると予想している。主要顧客である中国の太陽光パネルメーカーが設備投資を再開するとみられるほか

ABB

スイスのエンジニアリング大手ABBは1月22日、2013年10-12月期(第4四半期)の営業利益(EBITDAベース)がパワーシステム(PS)部門の不振で約2億6,000万ドル押し下げられたと発表した。昨年12月の暴風雨

Philips―テレビ合弁から撤退―

電機大手の蘭Philips(アムステルダム)は20日、台湾の冠捷科技(TPV Technology)と共同設立したテレビ合弁会社の資本30%をTPVに売却すると発表した。これによりテレビ事業から全面撤退する。 \ Phi

A380が緊急着陸、機内気圧低下で

シンガポール航空が運航するエアバスの超大型機「A380」が6日未明(現地時間)、アゼルバイジャンの首都バクーの空港(ヘイダル・アリエフ国際空港)に緊急着陸した。機内気圧が低下したため。製造元のエアバスは原因解明に乗り出す

サムスンが欧州委と近く和解か、モバイル特許めぐる問題で

韓国のサムスン電子が保有するモバイル通信向け標準必須特許の取り扱いをめぐって欧州委員会がEU競争法違反の疑いで調査している問題で、近く和解が成立する可能性が濃厚となった。ブルームバーグが11日、消息筋の話として伝えた。

EADS―ポーランドが出資も―

ポーランド政府が欧州航空宇宙大手EADS(蘭ライデン)への出資を検討している。現地紙『ジェンニク・ガゼタ・プラヴナ』が報じたもので、欧州連合(EU)との軍事的な協力関係を強化する狙いという。ポーランド国防省の広報担当者は

欧州スマートハウス市場、今後4年で41億ユーロに

家庭内の電子機器をネットワークで結び最適な形で稼働させるスマートハウス市場が今後、大きく拡大しそうだ。大手会計事務所デロイトが2日発表した市場調査レポートによると、欧州スマートハウス業界の売上高は2013年の17億1,8

EADS―従業員5,800人削減へ―

欧州航空宇宙最大手のEADS(蘭ライデン)は9日、大規模な人員削減計画を発表した。競争力の強化が狙いで、業績不振の軍需、宇宙、軍用機事業を主な対象に今後3年間で計5,800人を整理する。 \ 軍需、宇宙、軍用機はEADS

マイクロソフトのノキア携帯事業買収、欧州委が承認

欧州委員会は4日、米マイクロソフトがフィンランド通信機器大手ノキアの携帯端末事業を買収する計画を承認したと発表した。マイクロソフトは9月、同事業を54億4,000万ユーロで取得することで合意していた。 \ 欧州委は審査の

スイス初のヘリコプター公開

スイス企業Marenco Swisshelicopterが開発したヘリコプター「SKYe SH09」が11月28日、チューリヒの南東およそ60キロのモリス飛行場で公開された。スイスでヘリが開発されたのは初めて。すでに47

シュナイダーのインベンシス買収を承認

欧州委員会は11月29日、仏エンジニアリング大手のシュナイダー・エレクトリックが英同業インベンシスを買収する計画を承認したと発表した。シュナイダーは産業オートメーション部門を強化するが、両社の事業は補完的関係にあり、しか

Alstom S.A.―従業員1,300人削減へ―

重電大手の仏Alstom(パリ)は6日、人員削減計画を発表した。景気低迷を背景に受注が減少していることに対応。2016年までに1,300人を整理する。 \ 削減対象のうち700人はドイツとスイスの発電設備事業を中心に実施

スイスTEコネクティビティ、中国の新工場を稼働

コネクターなどを製造する電子接続部品大手のTEコネクティビティ(本社:シャフハウゼン、スイス)はこのほど、中国・蘇州市に建設していた新工場を稼働させた。現地の自動車産業に電子部品を供給する。成長が見込める市場で顧客のニー

マイクロソフト、ノキア携帯端末事業買収の認可を申請

米マイクロソフトは10月30日、フィンランド通信機器大手ノキアの携帯端末事業を買収する計画の認可を欧州委員会に申請した。欧州委は12月4日までに買収の可否を判断する予定。その途中で競争上の問題が浮上し、マイクロソフトが是

ノキア(2013年7-9月期決算)

2013年7-9月期(第3四半期)決算の最終損益は9,100万ユーロの赤字。マイクロソフト向け携帯端末の不振が響いた。ただ、赤字幅はネットワーク機器事業(NSN)の収益拡大により、前年同期の9億5,900万ユーロから大き

Airbus S. A. S.―A350の大型モデル開発を検討―

欧州航空機大手のAirbus(トゥールーズ)が長距離機「A350」の大型モデル開発を検討している。座席数が少ない小型モデルの需要が減少するとともに、大型モデルを求める航空会社が増えているためだ。A350の開発を統括するデ

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