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2014/2/19

企業情報

Schindler Manegement AG―現代エレベーター株の評価損響く―

この記事の要約

エレベーター・エスカレーター大手のスイスSchindler Manegement(エビコン)が14日発表した2013年12月通期の純利益は4億6,300万スイスフランとなり、前期比で36.6%減少した。保有する現代エレベ […]

エレベーター・エスカレーター大手のスイスSchindler Manegement(エビコン)が14日発表した2013年12月通期の純利益は4億6,300万スイスフランとなり、前期比で36.6%減少した。保有する現代エレベーター株で評価損2億1,900万フランを計上したことが響いた。同評価損を除くと純利益は6.6%減の4億6,300万フランだった。

Schindler Manegementは06年、現代エレベーターに資本参加。現在は35%を出資している。当初は現代エレベーターを傘下に収める計画だったが、現代グループとの関係が悪化。09年以降、話し合いが行われていない。

Schindler Manegementは現代グループが経営不振の系列会社である現代商船を支援するために現代エレベーターの資金を投入したとして裁判を起こしている。親会社Schindler Holdingのアルフレート・シンドラー社長はメディアの取材に対し「現代グループの企業管理体制は受け入れがたい」と批判した。

Schindler Manegementの13年12月期の営業利益(EBIT)も前期比9.5%減の8億9,600万フランに縮小した。売上高は6.7%増の88億1,300万フランに拡大したものの、フラン高と成長市場への投資、コスト削減プログラムの遅延、価格圧力が減益要因となった。受注高は94億5,600万フランで、5.5%増加した。