オランダのコーヒー・紅茶大手の蘭DEマスター・ブレンダーズ(DEMB)は7日、米食品大手モンデリーズとコーヒー事業を統合すると発表した。両社の当該事業を新設する合弁会社に移管する。売上高を大幅に伸ばし、最大手のネスレ(スイス)を追撃する。
合弁会社の出資比率はDEMBが51%、モンデリーズが49%。2015年の合弁手続き完了を見込んでいる。
DEMBは「センセオ」、モンデリーズは「ジェイコブス・コーヒー」「タッシモ」ブランドのコーヒー事業を展開している。両社は同事業をオランダに設立する新会社「ジェイコブス・ダウ・エグベルツ(JDE)」に移管する。
両社のコーヒー事業の13年売上高はDEMBが25億ユーロ、モンデリーズが29億ユーロで、合わせて54億ユーロに達する。ネスレの同79億ユーロを下回るものの、差を大幅に縮めることになる。世界市場の約12分の1を獲得する見通しだ。
合弁会社に持ち寄る事業の売上高はモンデリーズの方が大きいため、同社は現金50億ドルを受け取る。