仏エンジニアリング大手アルストムのエネルギー部門買収に乗り出している米ゼネラル・エレクトリック(GE)は8日、買収後に同部門の一部を東芝に売却する予定がないことを明らかにした。ロイター通信が伝えた。
GEはアルストムの発電用タービン、送配電機器などエネルギー部門を123億5,000万ユーロで買収することを先月末に提案。アルストムは受け入れる方向で調整している。これに関して、日本経済新聞は8日、GEによる買収が成功した場合に、東芝が送配電機器事業の買収を提案すると報じていた。
これについてGEフランス法人の広報担当者は「東芝とはいかなる協議も行っていない。アルストムへの提案が受け入れられた場合に、送配電機器事業を売却するつもりはない」と述べ、報道内容を全面的に否定した。