2010/2/24

ロシア

ロシア小売売上高、1月は1年ぶり上昇

この記事の要約

ロシア国家統計局が18日発表した1月の小売売上高は、前年同月比0.3%増加した。前年同月比でプラスとなったのは1年ぶり。インフレが抑制された一方、可処分所得が増え、市場予測の1.3%減を上回った。政府は今年通期で前年比3 […]

ロシア国家統計局が18日発表した1月の小売売上高は、前年同月比0.3%増加した。前年同月比でプラスとなったのは1年ぶり。インフレが抑制された一方、可処分所得が増え、市場予測の1.3%減を上回った。政府は今年通期で前年比3.3%増加すると見込む。

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クリスマスセールなどで例年売り上げが増加する12月に比べると、22.6%減少した。1月の消費者物価上昇率(インフレ率)は前年同月比8.0%と、2007年以来最低の水準。可処分所得も7.1%増加し、小売売上の48.8%を占める食料品を中心に、消費が活発化した。食料品売上高は前年同月比3.8%増加。非食料品は3%減少した。

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政府は今年のインフレ率を6.5~7.5%、可処分所得は3%増加すると予測する。市場でも、所得の増加を背景に「ロシアの小売りセクターは今年、安定して成長する」(ロスバンク調査局長オレシュキン氏)との声が強い。だが、1月の失業者数は前月から67万人増えて計684万人に、失業率は9.2%に達しており、消費回復の足かせとなる可能性もある。

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