中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2011/7/6

総合・マクロ

対中東欧FDI、今年は10%増加へ=WIIW

この記事の要約

中東欧への外国直接投資(FDI)は今年、前年比10%増の792億ユーロに拡大する見通しだ。ウィーン国際経済比較研究所(WIIW)が予想しているもので、生産と輸出が確実に増えていることや、内需が小規模ながらも拡大する傾向に […]

中東欧への外国直接投資(FDI)は今年、前年比10%増の792億ユーロに拡大する見通しだ。ウィーン国際経済比較研究所(WIIW)が予想しているもので、生産と輸出が確実に増えていることや、内需が小規模ながらも拡大する傾向にあることを根拠としている。

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対中東欧FDIは09年に金融危機の影響で557億ユーロへ半減した後、昨年は609億ユーロに持ち直した。各国の状況には差があり、チェコやラトビア、リトアニア、ロシアが投資を呼び込んだのに対し、バルカン諸国は不振が続いた。欧州連合(EU)に加盟する中東欧10カ国のうち、昨年、FDIが増加したのは半数にとどまった。

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WIIWは、各国市場の発展にFDIが大きく貢献する事実を認める一方で、最終的にはそれぞれの国の経済政策運営がカギを握ると指摘した。また、危機前の水準まで経済が回復するには、国内消費の拡大が必要とみている。

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