中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2011/10/5

チェコ・スロバキア

墺石油大手OMV、チェコ・ガソリン市場からの撤退を検討

この記事の要約

オーストリアの石油大手OMVがチェコのガソリンスタンド市場から撤退することを検討している。OMVは今後、収益性が高い天然ガス事業を強化する方針で、チェコの220カ所で運営するガソリンスタンドに加え、他の中東諸国のガソリン […]

オーストリアの石油大手OMVがチェコのガソリンスタンド市場から撤退することを検討している。OMVは今後、収益性が高い天然ガス事業を強化する方針で、チェコの220カ所で運営するガソリンスタンドに加え、他の中東諸国のガソリンスタンドや製油所も売却し、調達した資金をガス事業に充てる計画。2014年までに10億ユーロを調達したい考えだ。チェコのニュース報道チャンネルCT24がこのほど報じた。

\

CT24によると、OMVは本国オーストリアとドイツ、ルーマニア、トルコでは今後も事業を展開すると明言。一方、チェコ、スロバキア、イタリア、ブルガリア、ハンガリー、ボスニア・ヘルツェゴビナからは撤退する可能性があるとした。どの国のガソリンスタンド、製油所を手放すかの最終決定はまだ下されていないという。

\

チェコの業界専門家は、OMVの同国ガソリンスタンド事業の価値を40億コルナ(1億6,330万ユーロ)と推定。同業大手を含め買収に関心を持つ企業は多いはずとの見方を示した。

\