2012/2/29

ロシア

プーチン再選への反対活動激化、数キロメートルの「人間の鎖」

この記事の要約

大統領選挙を1週間後に控えた26日、反体制派がモスクワ中心部で数キロメートルにわたる人間の鎖をつくり、プーチン再選に反対する立場を示した。「公正な選挙」を求めて国内各地で行われた抗議行動の一つで、反プーチンの動きが弱まっ […]

大統領選挙を1週間後に控えた26日、反体制派がモスクワ中心部で数キロメートルにわたる人間の鎖をつくり、プーチン再選に反対する立場を示した。「公正な選挙」を求めて国内各地で行われた抗議行動の一つで、反プーチンの動きが弱まっていないことをうかがわせる。

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最新の世論調査によると、4日の第1回投票におけるプーチン氏の得票率は50~66%と予測される。しかし、反対派は50%を下回り決選投票に持ち込まれる可能性もあるとみている。

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モスクワのデモ参加者は主催者側によると3万人超、警察発表では1万1,000人となり、国内各地で行われた抗議行動の中でも最大規模となった。中心部の環状道沿い15.6キロメートルで「公正」のシンボルである白いリボンを身につけ、人間の鎖をつくった。

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一方、ロシア人の信仰の対象である救世主ハリストス大聖堂に女性パンクバンド「プッシー・ライオット」が覆面で乱入し、パンク版の「お祈り」を演奏。プーチン支配の終焉を神に祈った。警察は公共の平安を乱した疑いでメンバーへの捜査を開始している。

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プーチン氏の故郷であるサンクトペテルブルグではすでに25日の時点で、反体制派で知られるチェスの元世界チャンピオン、カスパロフ氏と、有名弁護士で人気ブロガーのナヴァルニー氏が大統領選での不正を許さない立場を改めて公にした。カスパロフ氏によるとデモ参加者は1万5,000人、警察発表では2,500人に上った。

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