2012/2/29

ハンガリー

銀行業界が3億3,000万ユーロの赤字に

この記事の要約

ハンガリーの銀行業界は昨年、全体で962億フォリント(税引後=3億3,000万ユーロ)の赤字を計上した。東欧経済紙『ペスター・リロイド』がこのほど伝えた。13年連続で黒字経営を維持してきたが、銀行税負担や不良債権の増加な […]

ハンガリーの銀行業界は昨年、全体で962億フォリント(税引後=3億3,000万ユーロ)の赤字を計上した。東欧経済紙『ペスター・リロイド』がこのほど伝えた。13年連続で黒字経営を維持してきたが、銀行税負担や不良債権の増加などで業績が悪化した。

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ハンガリー金融監督庁(PSZAF)によると、第4四半期だけで1,490億フォリントの赤字となった。政府が個人向け外貨建てローンに為替レート固定制度を導入したことで銀行の経営を圧迫。不良債権の増加や昨年導入された銀行税の負担が追い打ちを掛けた。

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PSZAFは、これ以上赤字が拡大することはないとの見方を示している。しかし、欧州債務危機を受け、資本増強などの圧力が増す中、銀行の経営環境は今後も厳しい状況が続くもようだ。

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