2012/2/29

ポーランド

国営銅山会社がカナダ同業買収、銅生産で世界7位に

この記事の要約

ポーランド国営銅山会社KGHMによる買収で合意していたカナダ同業クアドラ FNXマイニングは20日の臨時株主総会で、買収の承認を取り付けた。これにより買収はカナダ産業省の承認を経て、3月上旬に実現する見通しだ。\ KGH […]

ポーランド国営銅山会社KGHMによる買収で合意していたカナダ同業クアドラ FNXマイニングは20日の臨時株主総会で、買収の承認を取り付けた。これにより買収はカナダ産業省の承認を経て、3月上旬に実現する見通しだ。

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KGHMは昨年末、クアドラの発行済み株式を1株当たり15カナダドルで買収することで基本合意していた。買収価格は発行済みワラント(新株予約権)の買い取りを合わせて約22億ユーロに上る。

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KGHMはクアドラ買収により銅生産量で現在の世界10位から7位に躍進する。同社の推定では、クアドラの貢献分は今年が10万トン、2018年には18万トンに上る。両社を合わせた電解精銅の生産高もKGHM単独を5割上回る63万5,000トンとなる見込みだ。一方、2018年からは最大20%のコスト削減効果を期待している。

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クアドラはカナダ、米国、チリに生産拠点を構える。埋蔵量で世界有数とされるチリのシエラゴルダ地区などで銅開発を行うほか、ニッケル、金、プラチナ、パラジウムも採掘している。

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