2012/2/29

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ボスニア、6月にEU加盟を申請へ

この記事の要約

ボスニア・ヘルツェゴビナ政府は、今年6月にEU加盟を申請する方針だ。今月初めに発足した新政権を率いるビェコスラブ・ベバンダ閣僚評議会議長(首相に相当)が21日、ロイター通信に明らかにした。\ 多民族国家のボスニアは199 […]

ボスニア・ヘルツェゴビナ政府は、今年6月にEU加盟を申請する方針だ。今月初めに発足した新政権を率いるビェコスラブ・ベバンダ閣僚評議会議長(首相に相当)が21日、ロイター通信に明らかにした。

\

多民族国家のボスニアは1992-95年の内戦を経て、セルビア系住民が中心のスルプスカ共和国と、ムスリムおよびクロアチア系住民からなるボスニア連邦に分かれている。2008年にEU加盟の前段階となる「安定化・連合協定(SAA)」を締結したが、民族対立が障害となって加盟手続きは停滞していた。

\

同国では2010年10月の総選挙後、3民族を代表する政党間の対立で組閣協議が難航していたが、昨年末に連立政権樹立で合意。2月10日に新閣僚評議会(内閣に相当)が発足して新政権がスタートし、EU加盟に向けた改革を推進する態勢が整った。

\

ベバンダ議長はロイター通信とのインタビューで、3月中にEUへの加盟申請に必要な条件を満たし、6月末までに加盟を正式申請するとの見通しを示した。

\