2012/3/28

総合・マクロ

リトアニアとチェコ、ズロチ建て債発行を検討

この記事の要約

リトアニアとチェコがポーランド・ズロチ建て債の発行を検討している。ポーランド日刊紙『ジェチポスポリタ』が報じた。チェコ財務省は同紙の報道を否定したが、リトアニア財務省は、「有利な条件が提示されればありうる」として、発行の […]

リトアニアとチェコがポーランド・ズロチ建て債の発行を検討している。ポーランド日刊紙『ジェチポスポリタ』が報じた。チェコ財務省は同紙の報道を否定したが、リトアニア財務省は、「有利な条件が提示されればありうる」として、発行の可能性を否定しなかった。

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ワルシャワ証券取引所のソボレフスキ社長はジェチポスポリタ紙の取材に対し、外国政府機関によるズロチ債の発行について基本的に可能だとしながらも、優遇措置を提供する考えはないと語った。

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市場関係者の間では、ポーランド政府による債券の発行は年々減少し、利回りも低水準にとどまっていることから、外国政府によるズロチ債の発行は債券市場の活性化につながるとして歓迎する声があがっている。ただ、墺経済紙『ヴィルツシャフツブラット』は、ズロチ建て外債が成功を収めるかどうかはポーランド国内の年金基金などの機関投資家の需要に左右されると指摘。金融監督局は年金基金が外国証券に投資することに消極的な方針を示しており、外国政府機関によるズロチ建て債券に思うような需要が集まらない可能性があると指摘している。

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