2012/3/28

ハンガリー

首都水道事業、再び完全公営化へ

この記事の要約

仏水道運営大手スエズと独エネルギー大手RWEが保有するブダペスト市営水道事業会社の株式を同市が買い戻すことが決まった。タルロシュ市長が21日、現地のラジオ番組で明らかにしたもので、すでに両社と合意に至ったという。\ ブダ […]

仏水道運営大手スエズと独エネルギー大手RWEが保有するブダペスト市営水道事業会社の株式を同市が買い戻すことが決まった。タルロシュ市長が21日、現地のラジオ番組で明らかにしたもので、すでに両社と合意に至ったという。

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ブダペスト市は1997年、市営水道事業会社の株式25%プラス1株をスエズとRWEの合弁会社に165億フォリントで売却。これまで事業運営を委託してきたが、市議会は2月末、この契約の打ち切りを市長に委任した。市長の話では買い戻し価格は151億フォリントで、向こう10年間に両社に経営委託料を支払うより安いという。同市は厳しい財政状況にあり、買収資金の調達方法については今後市議会で協議するとしている。

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ハンガリーではペーチュ市とスエズの合弁水道事業の解消が裁判沙汰になり事態が複雑化したため、タルロシュ市長は双方が納得できる解決策で合意したことに一応の満足感を表明している。(1HUF=0.37JPY)

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