チェコ政府は3日の閣議で、2014年度予算のうち50億コルナの歳出を凍結することを承認した。ソボトカ首相は閣議後の記者会見で、不足の事態が起こらない限り、この措置により財政赤字は圧縮できるとの認識を示した。
政府は財政赤字目標を1,120億コルナとする2014年度予算案を承認しているが、財務省は政府予備費を含む予算科目の凍結を提案していた。
バビス財務相は3月31日、2015年度予算案の策定を完了したと明らかにした。9日に詳細を発表する。15年度予算案は財政赤字を1,000億コルナと、対国内総生産(GDP)比で3%以下に抑制することを目指している。同財務相は、年金や公務員給与の引き上げ、高速道路整備などのための財源を確保する必要があると説明。各省庁で実施しているコンサルティングや法律事務などの外部委託を廃止し、省庁内での処理を奨励することで、大幅な経費削減を目指す考えを示した。
(1CZK=●JPY)