2014/4/9

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

墺ホームセンター大手、トルコから撤退

この記事の要約

オーストリアのホームセンター大手バウマックスは2日、トルコ市場から撤退するというメディア報道を追認した。個人商店や露店が主流の同国市場の壁を打ち破ることができなかったとしている。トルコから外資系ホームセンター大手が撤退す […]

オーストリアのホームセンター大手バウマックスは2日、トルコ市場から撤退するというメディア報道を追認した。個人商店や露店が主流の同国市場の壁を打ち破ることができなかったとしている。トルコから外資系ホームセンター大手が撤退するのは、独プラクティカ、仏ルロワ・メルランに続いて3社目。

バウマックスは2010年、トルコに3店舗を開設して市場に参入した。投資規模は6,000万ユーロ。中期的に6億ユーロを投じて店舗網を40店に拡大する計画だった。

トルコの日曜大工用品・資材市場は100億米ドルの規模を誇るが、大規模店や卸業者の占める比率は13%に過ぎない。このため外資系大手が参入したが、近所の店を利用する習慣が根強く、売上が伸び悩んだ。墺『シュタンダート』紙によると、バウマックスのトルコ事業赤字は昨年、1,400万ユーロに上ったもようだ。

現在、市場に残っているのは地元のコチグループと英キングフィッシャーが合弁で展開するコチタシュ、地場系テクゼン、独バウハウス、仏コンフォラマの4社だ。

トルコ流通市場で苦戦しているのはホームセンターだけではない。英国に本拠を置く電機量販店のエレクトロ・ワールドとダルティも昨年、店舗網をトルコ同業のビメクス(Bimeks)へ販売して撤退した。