連邦統計局が21日発表した人口動態統計(概算値)によると、ドイツの2009年末時点の人口は8,170万~8,180万人、08年末の8,200万人から約3%減少した。人口減は03年から7年連続。出生数から死亡数を引いた自然増減数と国外からの移民流入と国外への流出の差し引き(社会増減数)がともにマイナスとなった。
\09年の出生数は64万5,000~66万人で、前年の68万3,000人から数万人減少、死亡数も84万4,000人から83万~84万人に減った。これにより人口の自然減は08年の16万2,000人から18万~19万人に膨らんだ。
\人口の社会増減数はマイナス2万~7万人で、08年(マイナス5万6000人)に引き続き流出が流入を上回った。社会減となるのは2年連続。連邦移民・難民庁(BAMF)の関係者が『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に語ったところによると、経済状況の悪化と労働市場の不透明感を受け労働移民が減ったことが背景にあるようだ。特に中低度の技能を持つ外国人の流入が少なくなったという。
\連邦統計局は人口の自然減が2060年に50万人を超えると試算している。人口の極端な減少を防ぐには移民数を大幅に増やす以外に手がないようだ。
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