Bayerの製薬部門Bayer Schering Pharma（ベルリン）がアジア・太平洋事業を強化する。市場が世界で最も早いスピードで成長しているためで、特に進出が遅れているインドでは買収や提携などあらゆる可能性を模索する意向だ。アジア・太平洋事業を統括するアロク・カンティ氏が12日、明らかにした。
\アジア・太平洋事業の2009年売上高は10億4,000万ユーロとなり、日本事業（同10億9,000万ユーロ）とほぼ同じ規模に達した。成長率は13％で日本事業を大きく上回っているという。Bayerによると、アジア・太平洋市場の規模は2007年の42億ドルから2012年には82億ドルに倍増する見通しで、将来性は極めて高い。
\同社は中国市場で最大手の一角に食い込んでいるのに対し、インド市場では売上高が約2,500万ユーロにとどまっている。今後、インドで数が少ない特許薬メーカーの買収や販売代理店網の拡大を通して市場の開拓を加速する。ベトナムでも代理店数を3倍に増やし、2015年までに売上高を6倍の約3,000万ユーロに伸ばす意向だ。
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