独大手企業の業績が好調だ。ブルームバーグが実施したアナリスト予想によると、DAX(ドイツ株価指標)採用30社は今期(2011年)利益が前年比で5%拡大し、株主配当総額は3%増の256億900万ユーロに達する見通し。ただ、企業によって明暗が分かれており、20社が増配を行う一方で、4期連続無配のコメルツ銀行を含む7社は据え置き、エネルギー2社(RWE、エーオン)とルフトハンザは減配が予想される。19日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。
\1株当たり配当額の大幅な伸びが見込めるのは自動車メーカーで、BMWは1.3ユーロから2.4ユーロ(84.6%増)に急増する。フォルクスワーゲン(VW)とダイムラーもそれぞれ2.26ユーロから3.26ユーロ(44.2%増)、1.85ユーロから2.15ユーロ(16.2%増)に増加する見通し。
\配当利回りが高いのはRWE(7.8%)、ドイツテレコム(7.6%)、ミュンヘン再保険(7.0%)、ダイムラー(6.9%)など。
\配当総額のトップは前年に引き続きドイツテレコム(30億2,500万ユーロ)。2位にはダイムラー(22億9,100万ユーロ)、3位にはシーメンス(22億4,500万ユーロ)がランクインする。
\1株当たり配当額が高いのはミュンヘン再保険(6.25ユーロ)とアリアンツ(4.5ユーロ)。ただ、両社とも配当額は据え置かれる。
\減配となるRWEとエーオンはいずれも、原発廃止前倒し政策が響く。ルフトハンザは燃料高騰が足を引っ張っている。
\コメルツ銀行はギリシャ国債で多額の評価損を計上し、第2四半期に減益、第3四半期には赤字に転落した。
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