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2011/11/23

経済産業情報

独工作機械業界、第3四半期受注が約30%増に

この記事の要約

独工作機械工業会(VDW)は22日、2011年第3四半期の業界受注高が前年同期を29%上回ったと発表した。増加幅は金融・経済危機の反動が大きかった第1四半期(同130%)、第2四半期(83%)を下回ったものの、受注水準は […]

独工作機械工業会(VDW)は22日、2011年第3四半期の業界受注高が前年同期を29%上回ったと発表した。増加幅は金融・経済危機の反動が大きかった第1四半期(同130%)、第2四半期(83%)を下回ったものの、受注水準は高く、ユーロ危機の影響はほとんど出ていない。国内受注が33%、国外も同29%拡大した。

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10月の工場稼働率は95.5%とほぼフル稼働状況にあり、7月の94.7%を上回った。1年前の2010年10月は85.9%だった。

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2011年1~9月の受注高は前年同期比で74%増加した。国内が71%、国外が76%の幅でそれぞれ拡大している。2011年通期の受注高は前年比45%増を見込む。

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独工作機械業界の受注を地域別にみると、アジアは全体の48%を占め最も大きい。これに欧州(37%)、南北アメリカ(15%)が続く。

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ユーロ危機に関しては財政が悪化しているイタリア向けの輸出が大幅に鈍化していることを明らかにした。同国はスイスと並ぶ欧州の最も重要な輸出先で、ヴィルフリート・シェーファー理事はdpa通信に対し、ギリシャ市場は重要度が低いが、イタリアとスペインは高いとの認識を示した。

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