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2012/4/18

企業情報

Eon AG―ゴミ発電子会社の買収に複数企業が関心―

この記事の要約

エネルギー大手のEon(デュッセルドルフ)が売りに出しているゴミ発電子会社Energy from Wasteの買収に複数の企業が関心を示しているもようだ。各種メディアが12日報じた。\ 『フランクフルター・アルゲマイネ』 […]

エネルギー大手のEon(デュッセルドルフ)が売りに出しているゴミ発電子会社Energy from Wasteの買収に複数の企業が関心を示しているもようだ。各種メディアが12日報じた。

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『フランクフルター・アルゲマイネ』紙によると、Energy from Wasteのデューデリジェンス(資産査定)を実施している企業はMorgan Stanley(米)、EQT(スウェーデン)、Foster Wheeler(米)、Sembcorp(シンガポール)、MMV(独)、Remondis(同)、Papenburg(同)の計7社に上る。中国の国営ファンドが関心を示しているとの報道もある。

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これまでに提示された拘束力のない買収額は最大15億ユーロで、Eonが以前に示した予想額20億ユーロを下回っている。ドイツのゴミ発電市場では価格競争が厳しく各社の利益率が低下しているため、最終的な買収提示額はさらに下がる見通しという。

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Energy from Wasteは独市場の最大手で、昨年は410万トンの廃棄物から電力を1,700ギガワット時、地域熱を2,500ギガワット時それぞれ生産した。雇用規模は1,300人で、年商は5億4,400万ユーロ。

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