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2012/4/18

経済産業情報

値上げで安いブランドに「すぐ乗り換え」、独で過半数に

この記事の要約

企業コンサルティング会社OC&Cが実施した国際比較調査で、普段購入している商品が値上がりすれば「すぐ他のブランドに切り替えるかもっと安い店で買う」と回答した消費者はドイツで56%に上った。英国や米国ではこの割合 […]

企業コンサルティング会社OC&Cが実施した国際比較調査で、普段購入している商品が値上がりすれば「すぐ他のブランドに切り替えるかもっと安い店で買う」と回答した消費者はドイツで56%に上った。英国や米国ではこの割合は3人に1人にとどまっており、ドイツ人が価格に敏感なことがみてとれる。『ハンデルスブラット』紙が、独自入手したレポートをもとに報じた。

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値上げに対する不信感もドイツでは強いようだ。商品値上げの主な理由を「店が利益を求めているため」と回答した人は42%に達し、調査した6カ国(米、英、蘭、仏、中、独)の中で最も高かった。また、主な商品の価格(分からない場合はおよその値段を推定)を尋ねたところ、実際の価格から大きく外れた額を挙げる割合が最も低かったほか、価格を全般的に低めに答える傾向が顕著だったという。

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OC&Cの調査担当者は「ドイツの消費者は価格が変わればすぐに買う店やブランドを変えてしまう。また、インターネットの発達で価格比較が簡単にできるようになったため、見せかけの安売りはすぐに見破られ、かえって顧客の信頼を失うことになりかねない」とコメントした。

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