企業再建促進法(ESUG)に基づく自己管理型の経営再建を進めてきた独中堅自動車部品メーカーNeumayer Tekfor(オッフェンブルク)は10日、印同業Amtekグループが同社を買収すると発表した。
\Neumayer Tekforはリーマンショックに端を発する金融・経済危機の直撃を受けて2009年に経営危機に陥った。このときは大口出資者の資本注入と債権銀行団の債務免除により辛うじて倒産を免れた。
\同社はその後の景気回復を受けて事業拡大戦略を推し進め、11年にイタリアの成形部品メーカーOfficine Meccaniche Villar Perosa(OMVP)を買収した。だが、欧州債務危機の影響でOMVPの経営が急速に悪化し、Neumayer Tekforで運転資金枯渇のリスクが浮上したため、12年1月に施行されたESUGを活用して新たな出資者探しを進めてきた。
\同社はエンジン・駆動装置向けの部品メーカー。従業員数は約3,300人で、そのうち1,500人はドイツで勤務している。12年売上高は約5億ユーロだった。
\Amtekは年商が33億ドル。Neumayer Tekforとは以前から協力関係にあった。
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