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2013/3/13

経済産業情報

老朽暖房による無駄な出費は年1000ユーロ

この記事の要約

国際冷暖房・衛生設備・空調専門見本市(ISH、3月12~16日)の開催に合わせてフランクフルト見本市社が発表した暖房設備に関するアンケート調査で、国内の1戸建て住宅の暖房・温水費が1年当たり平均2,500ユーロに達するこ […]

国際冷暖房・衛生設備・空調専門見本市(ISH、3月12~16日)の開催に合わせてフランクフルト見本市社が発表した暖房設備に関するアンケート調査で、国内の1戸建て住宅の暖房・温水費が1年当たり平均2,500ユーロに達することが分かった。効率の悪い老朽暖房設備を使い続ける家屋が多いためで、省エネ型の設備に入れ替えることで年1,000ユーロを節約できるとしている。

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市場調査会社TNS Emnidがフランクフルト見本市社の委託を受けて全国の家主1,043人を対象に1月に実施した電話アンケート調査によると、現在使っている暖房設備の年数を正確に把握している人は全体の9割に達した。その一方で、光熱費全体に占める暖房・温水の割合を実際よりも少なく見積もっている家主は55%と半数を超えた。

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設備の入れ替え・既存設備の性能アップを行っていない家主に理由をたずねたところ、「コストがかかりすぎ、元が取れるか分からない」が63%で最も多かった。また、「工事の手間がかかる」「どんな暖房技術があるかよく知らない」「公的な補助金制度が透明性に欠け、利用に不安」などの声も多く、知識・情報不足や長期的な確実性の欠如が投資の大きな妨げになっていることが浮き彫りになった。

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