航空大手の独ルフトハンザは10日、荷物タグを乗客がチケットとともに自宅やオフィスで印刷する「ホームタグ」サービスをフランクフルト~成田線で同日から導入すると発表した。空港カウンターでのチェックイン手続きを簡素化し、乗客の利便性を向上させるとともに、人件費の削減につなげる意向だ。今後はフランクフルト、ミュンヘンとアジア、米国を結ぶ他の路線にも順次、導入していく。
手荷物を預ける手順は◇空港カウンターないし手荷物自動預け機で専用ホルダーを手渡される◇同ホルダーを荷物に取り付けたうえで、自宅などで印刷したホームタグをさしはさむ◇荷物を預ける――というもの。
ホームタグにはフライト区間、乗客の氏名、手荷物番号が記されている。これらの情報はQRコードにも入っているため、文字データが損傷しても情報が喪失しない。ホームタグ専用ホルダーには手荷物情報を記録したRFID(無線自動識別)チップが埋め込まれており、荷物の取り扱いスピードが向上するうえ、行方不明になるリスクが低下する。