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2014/6/18

総合 - ドイツ経済ニュース

ウクライナ向け天然ガス供給の停止、独には「影響なし」=経済省

この記事の要約

ロシアがウクライナへの天然ガス供給を停止した16日、ドイツ経済省は「ドイツでの供給が危険にさらされる恐れはない」との見方を示した。国内備蓄量が多いうえ、ウクライナを経由しないガスパイプラインもあり、問題ないとしている。 […]

ロシアがウクライナへの天然ガス供給を停止した16日、ドイツ経済省は「ドイツでの供給が危険にさらされる恐れはない」との見方を示した。国内備蓄量が多いうえ、ウクライナを経由しないガスパイプラインもあり、問題ないとしている。

ドイツは国内で消費する天然ガスの35%をロシアから調達。その半分がウクライナ経由となっている。

ロシア国営ガスプロムはウクライナが未払いの料金を16日までに支払わない場合、同国に対し料金前払い制を適用するとして交渉を行ってきたが、妥結しなかったためウクライナ向け供給を停止した。

独経済省の広報担当者によると、ウクライナは同国経由で他国に輸送される天然ガスを抜き取らないことを確約しているという。また、仮にウクライナが他国向けの天然ガスを自国向けに振り向けたとしても、同国を通過しないバルト海パイプライン経由でドイツは供給を受けることができる。同パイプラインの稼働率は現在、70%程度にとどまっており、大幅な引き上げが可能な状況にある。

このほか、◇ドイツの備蓄量は3カ月分以上に達している◇ウクライナも初冬まで備蓄で賄うことができる――こともプラス材料だ。