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2014/6/25

企業情報

Choice Hotels International―独事業強化へ―

この記事の要約

ホテル大手の米Choice Hotels Internationalがドイツ事業を強化する。欧州市場の開拓戦略の一環。ドイツは外国人旅行者の数が増えているうえ、経済の堅調を背景に消費支出も伸びていることから、重点的にチェ […]

ホテル大手の米Choice Hotels Internationalがドイツ事業を強化する。欧州市場の開拓戦略の一環。ドイツは外国人旅行者の数が増えているうえ、経済の堅調を背景に消費支出も伸びていることから、重点的にチェーンを拡大していく。欧州事業の統括責任者が『ハンデルスブラット』紙に明らかにした。

Choice Hotelは「Comfort」「Quality」「Clarion」ブランドでホテルチェーンを展開している。ホテル数は計6,198カ所(2013年)で、米Wyndham(同7,342カ所)に次いで世界で2番目に大きい。ただ、その83%が米本国にあり、国外事業は比較的弱い。

欧州で存在感が薄いのは同地のニーズに見合ったサービスを展開できていないためだ。同社はこれを克服するため、広告やホテル内装、朝食サービスで現地色を強化するほか、改装のペースをこれまでの10年から5~8年に短縮する。マーク・ピアース取締役は欧州の宿泊文化を自ら調べるため、現在、アムステルダムに駐在している。

ドイツで展開するホテル数は現在35カ所。同社はこれをまず80カ所に拡大する意向だ。10~15カ所を運営する同業をフランチャイジーとして獲得し、店舗数を一気に増やしていく。フランチャイジーからは売り上げの2%をマーケティング料金として受け取るほか、宿泊料金の3~4%を取得する。