化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は9月30日、米スマート・プラネット・テクノロジーズとの戦略提携に向けて協議していると発表した。提携交渉はスマート・プラネット・テクノロジーズが開発した環境にやさしい紙製包装材向けコーティング剤「アース・コーティング」をめぐって行っている。
紙製包装材のコーティングに防水フィルムとして使われるポリ塩化ビニリデン(PVdC)には燃やすとダイオキシンを発生する問題がある。このため紙製包装材業界では環境にやさしいコーティング剤の需要が高まっている。アース・コーティングはそうしたニーズに合致しているうえ、コストも低いという。
BASFは同分野で事業を強化したい考えで、昨年には持続可能な紙製包装材センター(CSPP)を開設した。