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2014/10/8

経済産業情報

乗用車新車登録、9月は5.2%増に

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した2014年9月の乗用車新車登録台数は前年同月比5.2%増の26万62台と大きく拡大した。比較対象の13年9月に比べ営業日数が1日多かったことが大きく、その効果を除いたベースでは微増 […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した2014年9月の乗用車新車登録台数は前年同月比5.2%増の26万62台と大きく拡大した。比較対象の13年9月に比べ営業日数が1日多かったことが大きく、その効果を除いたベースでは微増にとどまった。1~9月の累計は前年同期比2.9%増の228万1,671台だった。

9月は全体の3分の2を占める社用車が前年同月比8.1%増と大きく伸びた。マイカーは0.1%増で、全体に占める割合は34.2%にとどまった。

動力源別でみると、ガソリン車の割合は52.9%に達し、ディーゼル車(同45.5%)を上回った。走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は平均130.2グラムで、3.6%減少している。

増加率が最も大きかったブランドはジープで、49.8%増の1,002台に拡大した。これに三菱(35.7%増の2,849台)、マツダ(29.3%増の5,381台)、ダチア(22.9%増の3,308台)が続く。

ドイツ車はメルセデス(0.9%減の2万2,623台)とスマート(33.2%減の1,144台)が減少した以外はすべて増加した。各ブランドの実績はミニが18.8%増の3,157台、アウディが10.4%増の2万1,436台、フォルクスワーゲン(VW)が9.3%増の5万4,939台、フォードが2.8%増の1万6,597台、オペルが2.7%増の1万9,759台、BMWが2.0%増の2万1,459台、ポルシェが0.1%増の1,611台だった。

三菱とマツダ以外の日本車はホンダ(15.6%増の2,214台)、日産(11.5%増の5,972台)、スズキ(2.0%増の2,353台)が増加。レクサス(1.6%減の127台)、トヨタ(1.7%減の6,758台)、スバル(14.4%減の716台)は減少した。

日本車以外の主な輸入ブランド(登録台数1,000台以上)はおおむね好調で、減少したのはプジョー(7.1%減の4,644台)だけだった。その他のブランドはセアトが19.2%増の7,659台、ルノーが12.2%増の7,982台、起亜が10.6%増の4,556台、ボルボが8.6%増の2,827台、シトロエンが6.6%増の4,505台、フィアットが4.4%増の5,122台、現代が3.8%増の1万228台、ランドローバーが1.6%増の1,046台、シュコダが0.5%増の1万6,218台だった。

一方、独自動車工業会(VDA)が同日発表した9月の乗用車国内生産台数は52万7,800台(暫定値)で、前年同月を3%上回った。輸出台数も同1%増の39万7,900台に拡大している。1~9月の累計では生産台数が前年同期比4%増の424万6,400台、輸出台数が同4%増の326万3,400台だった。