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2014/10/8

経済産業情報

4人に1人が電子書籍を利用、複数の端末で読む人は20%に

この記事の要約

独情報技術業界連盟(Bitkom)は9月30日、電子書籍を利用するドイツ人の割合が今年24%となり、昨年の21%から3ポイント上昇したと発表した。読書をする市民が全体の4分の3にとどまることから、読書人口に占める電子書籍 […]

独情報技術業界連盟(Bitkom)は9月30日、電子書籍を利用するドイツ人の割合が今年24%となり、昨年の21%から3ポイント上昇したと発表した。読書をする市民が全体の4分の3にとどまることから、読書人口に占める電子書籍利用者の割合は33%に上るという(昨年は同31%)。Bitkomは同月、調査会社アリスと共同で14歳以上の市民2,310人を対象にアンケートを実施した。

電子書籍の利用率は14~29歳の年齢層で最も多く、全体(非読書人口を含むベース)の31%を占めた。30~49歳と50~64歳でも同割合がそれぞれ30%、27%に上っている。65歳以上は10%と際立って低く、全体を強く押し下げた。電子ブックの利用しない人(同)のうち「今後利用する可能性がある」人は32%で、前年の27%から5ポイント増加しており、Bitkomは市場の将来性は高いとしている。

電子書籍利用者のうちノートパソコンやスマートフォンなど複数の端末で読む人は20%だった。

電子書籍を購入せずに読む人は増えており、公立図書館の貸し出しを利用する人の割合は昨年の17%から20%に増加。月額一定料金で一定数以内の電子書籍を読める民間サービスの利用者も15%から16%に拡大した。個々の電子書籍を購入しないで読めるサービスの利用者は計52%に達する。(「目で見るドイツの経済・社会」を参照)