ドイツの小売売上高に占める通信販売の割合は昨年10％となり、前年の8.1％から大幅に増加した。2ケタ台に乗るのは初めて。ネット通販が全体を押し上げている。業界団体BEVHのデータをもとに7日付『ハンデルスブラット』紙が報じた。
昨年の通販売上高は483億ユーロで、2010年の303億ユーロから59％増加し、小売売上高（4,815億ユーロ）の10％を占めるに至った。10年に時点では同割合が6.8％にとどまっていた。
ネット通販に占める割合が最も高い製品分野は衣料品・靴で全体の26％（金額126億ユーロ）を占めた。これにCD・DVD・書籍（17％）、家電・マルチメディア製品（11％）が続く。
食料品は同2.1％にとどまり、隣国スイスの12.8％を大きく下回った。スイスでは食品スーパー大手のミグロとコープがネット通販に積極的に取り組んでおり、それが反映されているという。
