ドイツ機械工業連盟(VDMA)は1日、国内の機械・設備生産高が来年は物価調整後の実質で今年を2%上回るとの予測を発表した。景気の先行き不透明感は強いものの、2大輸出先国である米国と中国向けが増加に転じているため、プラス成長を確保できるとみている。今年は前年比1%増の1,990億ユーロを見込む。昨年10月時点では同3%増を見込んでいてが、ウクライナ危機を受けて7月に下方修正した経緯がある。
一方、独業界の8月の新規受注高は前年同月と同水準にとどまった。国内受注は19%増と大きく伸びたものの、国外が9%減となり足を強く引っ張った。国外の下落幅が大きかったのは、比較対象である2013年8月の受注が極めて良好だったため。今年8月の国内受注は大型受注で水準が押し上げられた。
大型受注による統計上のブレが小さい3カ月単位の比較をみると、6~8月は前年同期を3%上回った。国内と国外がともに3%伸びている。