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2015/2/11

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ドイツテレコム―オレンジとの英合弁をBTに売却―

この記事の要約

電気通信大手のドイツテレコム(ボン)は5日、仏オレンジと折半出資で運営する英移動通信サービス合弁EEを英固定網通信大手のBTグループに売却することで合意したと発表した。取引が成立するとBTは固定網と移動通信サービスを一手 […]

電気通信大手のドイツテレコム(ボン)は5日、仏オレンジと折半出資で運営する英移動通信サービス合弁EEを英固定網通信大手のBTグループに売却することで合意したと発表した。取引が成立するとBTは固定網と移動通信サービスを一手に提供できるようになる。取引の成立にはBT株主と英当局の承認が必要。3社は来年3月末までの取引終了を見込んでいる。

取引金額は125億ポンドで、EEの利払い・税金・償却前利益(EBITDA、2014年)の7.9倍に上る。取引は株式と現金を組み合わせて実施。ドイツテレコムはBT株およそ12%取得するほか、BT株価の今後の変動やその他の要因に応じて現金も受け取る。オレンジは現金34億ポンド(見通し)とBT株4%を取得する。

取引が成立すると、ドイツテレコムはBTの筆頭株主となり、BT取締役会に役員1人を派遣する。ドイツテレコムは今後、BTと協働する考えだ。

BTはEE買収により、販売、マーケティング、管理分野でシナジー効果を引き出す考え。46億ポンドを見込んでいる。

英携帯電話サービス市場はEEとO2 UK、ボーダフォン、スリーの4社体制で、EEが最大手となっている。O2UKをめぐっては香港のハチソン・ワンポアが買収に向けてスペイン通信最大手のテレフォニカと独占交渉を進めており、市場再編の動きが活発化している。

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