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2015/2/11

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ダイムラー―14年営業利益が27%拡大―

この記事の要約

自動車大手の独ダイムラー(シュツットガルト)は5日、2014年12月期決算の継続事業ベースの営業利益(EBIT)が101億4,600万ユーロとなり、前期比で27%増加したと発表した。主力の乗用車部門メルセデス・ベンツ・カ […]

自動車大手の独ダイムラー(シュツットガルト)は5日、2014年12月期決算の継続事業ベースの営業利益(EBIT)が101億4,600万ユーロとなり、前期比で27%増加したと発表した。主力の乗用車部門メルセデス・ベンツ・カーズが特に好調で全体が押し上げられた格好。

非継続事業を含むEBITは1%減の107億5,200万ユーロに落ち込んだ。比較対象の13年12月期は欧州航空宇宙大手EADS(現エアバスグループ)株の売却益30億ユーロ強を計上しており、その反動が出た格好だ。14年12月期はこのほか、欧州トラック販売カルテル容疑にからんで引当金6億ユーロを計上しており、最終利益は16%減の72億9,000万ユーロに落ち込んだ。テスラ(電気自動車製造)とロールスロイス・パワー・システムズ(エンジン製造)からの資本撤退で売却益を計上したものの、落ち込みを相殺できなかった。

売上高は1,298億7,200万ユーロで、10%増加。メルセデス・ベンツ・カーズは14%の増収を確保した。

15年12月期も販売台数と売上高をこれまでに引き続き拡大する計画。EBITはメルセデス・ベンツ・カーズのほか、トラック、バン部門でも大幅に伸ばすとしている。

ダイムラーは現在、乗用車販売台数で競合BMW、アウディに次ぐ3位に低迷している。同社は両競合を上回るスピードで販売を伸ばし2020年までに首位に返り咲く目標だ。

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