欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2015/2/11

企業情報

フェストアルピーネ―対米投資を強化―

この記事の要約

オーストリアの鉄鋼大手フェストアルピーネ(リンツ)は米国投資を拡大する意向だ。エネルギー、物流コストが欧州に比べて大幅に低いためで、特にステンレス鋼事業を強化。買収も視野に入れている。ヴォルフガング・エーダー社長が3日、 […]

オーストリアの鉄鋼大手フェストアルピーネ(リンツ)は米国投資を拡大する意向だ。エネルギー、物流コストが欧州に比べて大幅に低いためで、特にステンレス鋼事業を強化。買収も視野に入れている。ヴォルフガング・エーダー社長が3日、独フランクフルトで明らかにした。

対米投資は今年と来年、それぞれ約2億5,000万ユーロを予定している。長期的にも年5,000万~1億ユーロの水準を保っていく考え。

同社は現在、米テキサス州に直接還元製鉄プラントを建設している。国外投資としては過去最高の5億5,000万ユーロを投入。2016年から海綿鉄を年200万トン生産する。生産した海綿鉄の半分はオーストリア本国のリンツ、ドナヴィッツ工場に輸送して加工する。テキサス工場のエネルギーコストは欧州に比べて年2億ユーロ低いという。同工場では将来、海綿鉄以外の製品も生産する考えだ。

エーダー社長はこのほか、中国に1億8,000万ユーロを投じステンレス鋼工場を建設する計画も明らかにした。3月末の監査役会で正式に決定する予定。17年末の操業開始を見込んでいる。

企業情報
経済産業情報
COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |