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2015/2/11

経済産業情報

1月乗用車新車登録2.6%増に、日系3ブランドがけん引

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が3日発表した2015年1月の乗用車新車登録台数は21万1,337台で、前年同月を2.6%上回った。日系ブランドの三菱、レクサス、日産が大幅に伸びて全体をけん引した格好。ディーゼル車の割合は50 […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が3日発表した2015年1月の乗用車新車登録台数は21万1,337台で、前年同月を2.6%上回った。日系ブランドの三菱、レクサス、日産が大幅に伸びて全体をけん引した格好。ディーゼル車の割合は50.6%に達し、ガソリン車(47.7%)を上回った。

プラグインハイブリッド車は593台にとどまったものの、伸び率は323.6%に達した。エレクトロアウト(電気自動車、レンジエクステンダー)は21.8%増の659台、液化ガス車は65.5%増の581台だった。

走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は平均130.4グラムで、前年同月から3.6%減少した。

伸び率が最も大きかった車種は中型車で、12.8%に上った。中大型車は14.8%減と振るわず、バン(5.6%減)、スポーツ車(2.3%減)、小型車(1.9%減)も1年前の水準を下回った。

ブランド別では三菱の伸び率が最も大きく、108.4%増の2,240台に達した。台数は少ないものの、レクサスも101.6%増の129台と3ケタ台の伸びを記録。日産は60.4%増の5,724台で、日系3ブランドが伸び率のトップ3を占めた。日産のシェアは2.7%となり、シュコダ(同5.1%)、ルノー(3.1%)に次ぐ輸入車3位に浮上した。

これ以外の日本車はすべて減少した。各ブランドの実績はスバルが8.3%減の430台、マツダが10.4%減の3,882台、スズキが13.3%減の1,812台、トヨタが18.7%減の3,708台、ホンダが32.5%減の1,114台。

ドイツ車はフォード(14.1%減の1万2,541台)を除いてすべて増加した。スマート(32.5%増の2,691台)、ミニ(29.6%増の2,747台)、ポルシェ(18.5%増の2,006台)は2ケタ成長を記録。オペル(9.2%増の1万3,579台)、フォルクスワーゲン(8.9%増の5万1,692台)、メルセデス(6.5%増の2万154台)も好調だった。アウディ(1.1%増の1万7,752台)とBMW(0.8%増の1万6,587台)は小幅な伸びにとどまった。

日本車以外の主な輸入ブランドではルノー(10.4%増の6,653台)、現代(9.3%増の5,109台)、ボルボ(3.8%増の2,085台)が増加。フィアット(0.4%減の3,953台)、シュコダ(1.2%減の1万684台)、ランドローバー(1.7%減の1,325台)、セアト(2.5%減の5,712台)、プジョー(5.0%減の3,804台)、ダチア(6.8%減の3,738台)、起亜(9.7%減の3,537台)、シトロエン(17.8%減の3,436台)は減少した。

独自動車工業会(VDA)によると、ドイツ車全体の新車登録台数は15万5,000台で、4%増加した。輸入車は1%減の5万6,000台だった。

1月の乗用車国内生産台数は42万7,900台で、前年同月を3%下回った。輸出台数も3%減って33万2,100台となった。

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