ドイツ電気電子産業界の動き

Loewe AG―社長辞任、W杯商戦の不振受け―

高級民生家電メーカーLoewe(クローナハ)のフリードリヒ・レーラー社長は7月29日の第2四半期決算発表で、即日付で辞任すると発表した。サッカー・ワールドカップ(W杯)商戦が期待外れに終わったことを受け責任を取った格好。

Wuerth Solar GmbH & Co. KG―卸会社SolarMarktを買収―

ネジ大手Wuerthの太陽電池子会社Wuerth Solar(シュヴェービッシュ・ハル)は26日、太陽電池の卸会社SolarMarkt(フライブルク)を子会社も含めて買収すると発表した。Wuerth Solarは2014

Eurostar Group Ltd.―独Siemensへの車両発注を検討か―

大陸欧州と英ロンドンを結ぶ鉄道運営会社Eurostar(ロンドン)が独Simensへの車両発注を検討しているもようだ。Eurostarの親会社である仏国鉄SNCFの役員への取材をもとに仏『フィガロ』紙が22日付で報じた。

軽量・高硬度のアルミ炭素複合素材、シーメンスが開発

ロシアにあるシーメンス技術開発研究所(CT Russia)が、アルミニウムに炭素の同素体であるC60フラーレン(以下、フラーレン)を添加した新たなアルミニウム・炭素複合素材を開発した。アルミとフラーレンの微細構造をアルゴ

独電機業界、5月輸出30%増に

ドイツ電気・電子工業会(ZVEI)は23日、同業界の2010年5月の輸出高が111億ユーロとなり、前年同月から30%増加したと発表した。経済危機に伴って激減した外需は急速に回復しており、1~5月の輸出高も前年同期比19%

シーメンスの産業制御システムがマルウエアの標的に

シーメンスの産業制御システム「SCADA」を標的とするマルウエア(悪意あるソフトウエア)が出回っている。「Stuxnet」と呼ばれる同マルウエアは、マイクロソフトのWindows XP またはそれ以降のオペレーティングシ

高速鉄道ICE、32度超でクーラー効かず

ドイツが誇る高速鉄道ICEのクーラーは気温が32度を超えると機能しなくなる――。連邦鉄道庁(EBA)のゲラルド・ヘルスター長官がドイツ鉄道(DB)に宛てた14日付の書簡をもとに、『ハノーバーシェ・アルゲマイネ(HAZ)』

猛暑で冷房需要急増

猛暑の続くドイツで、家庭用冷房機器の需要が急拡大している。空調機器を販売するホームセンターでは予想を上回る売れ行きで品切れの店が続出。全国的に品薄状態となっている。ただ、生産が追いつかないほどではなく、現在品切れの店舗で

薄膜太陽電池、製膜時の高温化が効率改善のカギに

CIGS薄膜太陽電池(以下:CIGS)の製膜時の温度が低くなると薄膜を構成するガリウム(Ga)とインジウム(In)分子の濃度分布に偏りがでることを、マインツ大学、IBMなどの産学研究チームがコンピューターシミュレーション

独シーメンスがロシア事業拡大を加速、鉄道車両で大型受注

独電機大手シーメンスがロシア事業の拡大を加速させる。同社の15日の発表によると、ロシア国鉄(RZD)からローカル線向け車両1,200台を受注。さらにロシア国内22カ所の操車場近代化や、風力タービンの現地生産にも乗り出す。

ノートパソコン世帯普及率40%に

ドイツ連邦統計局が13日発表した家電の世帯普及率統計によると、ノートパソコンの普及率は2009年初頭時点で40%となり、05年初頭の同17%から大幅に拡大した。デスクトップ型は横ばいの63%、パソコン全体の普及率は79%

Siemens AG―アフリカ売上を2012年までに3倍に―

電機大手の独Siemens(ミュンヘン)は9日、アフリカ事業に今後2年間で約2億ユーロを投資すると発表した。水道や鉄道などのインフラや、再生可能発電施設の需要が今後、大幅に拡大すると予想されるためで、同社は販売網の強化を

SMA Solar Technology AG―2010年業績予測引き上げ―

ソーラーインバーター世界最大手の独SMA Solar Technology(ニーステタール)は6日、2010年通期の売上高を従来予測の11億~13億ユーロから15億~18億ユーロへと大幅に上方修正した。太陽電池の需要が世

Lenovo

中国のコンピューター大手Lenovoはドイツ市場シェアを今後2年以内に10%以上に拡大する意向だ。欧州事業担当役員がメディアインタビューで明らかにしたもので、オールインワン型の製品がカギを握るとみている。今年第1四半期の

Sennheiser electronic GmbH & Co. KG―2年連続減益に―

オーディオ機器メーカーのSennheiser(ヴェーデマルク)が22日発表した2009年通期決算の営業利益は380万ユーロで、前期の1,480万ユーロから大幅に減少した。減益は2期連続。利幅の大きい業務用機器で顧客の投資

Siemens AG―銀行設立へ―

電機大手の独Siemens(ミュンヘン)が銀行を設立する。同社のイェー・ケーザー取締役(財務担当)が28日付の『南ドイツ新聞(SZ)』に掲載されたインタビューで明らかにした。金融危機の経験を受け、独自の金融機関を持つ必要

独電機業界が好調、4月輸出は20%増に

ドイツの電機業界が好調だ。独電気電子工業会(ZVEI)が28日発表した4月の業界輸出高は前年同月比20%増106億ユーロに拡大、1-4月期でも前年同期を16%上回る430億ユーロを記録した。アジア、ラテンアメリカ諸国の需

消費者の17%が危険な家電に遭遇=VDE調査

ドイツの消費者の17.4%が煙を吐くドライヤーや火を噴くトースターなど、危険な家電製品を購入した経験がある。独電気技術者協会(VDE)が消費者1,000人を対象に実施したアンケート調査から明らかになった。VDEによると、

Continental AG―Li-ion電池開発で提携先絞り込みへ―

自動車部品大手の独Continental(ハノーバー)は電気自動車(EV)、ハイブリッド車(HV)向けリチウムイオン(Li-ion)電池の開発提携先を絞り込む。同社のEV・HV向け部門のイェルク・グローテンドルスト開発主

Media-Saturn -Holding GmbH―PB商品を秋から投入へ―

家電小売欧州最大手のMedia-Saturn(インゴルシュタット)は今年第4四半期からプライベートブランド(PB)商品の販売を開始する。また、これまで控えてきたオンライン販売に本格参入するほか、新興国を中心に市場開拓を加

電動アシスト自転車の人気高まる

電動アシスト機能付き自転車の需要が拡大し続けている。独自転車製造業連盟(ZIV)の調べによると、国内販売台数は2005年の2万5,000台から09年には8倍の15万台に増加。欧州全体の販売台数も昨年50万台となり、前年か

独ソフト会社、著作権侵害でサムスンを提訴

業務用プリンターの出力を最適化する制御ソフトの著作権が侵害されたとして、ソフトを開発した独CCP Systems AG(シュツットガルト、社員20名)が韓国のサムスン電子をミュンヘン地方裁判所に提訴した。サムスンが製造す

太陽電池製造装置業界に再編近づく

ドイツの太陽電池製造装置メーカーの多くが業界再編とアジアへの生産移管が今後進むと予想している。ヴィースバーデン・ビジネススクールが金融投資会社Ventizzの依頼を受け業界22社を対象に実施したアンケート調査で分かった。

太陽熱設備メーカー、助成の一部凍結で苦境に

太陽熱を利用する暖房や給湯設備の製造業者が政府の助成凍結措置を受け苦境に立たされている。独ソーラー業界連盟(BSW)によると、5月だけでも太陽熱設備業界の需要は約3分の1減少したという。一方、太陽光発電(PV)設備業界は

3輪EVメーカーのスマイルズ、大幅増収を見込む

3輪電気自動車(EV)を製造するスマイルズ(Smiles、ヴュルツブルク近郊アウプ)が大幅増収を見込んでいる。ドイツ政府がEVの普及台数を2020年までに100万台とする目標を掲げていることが背景にある。10日付『フラン

Siemens AG―Arevaとの合弁で欧州委がカルテル捜査―

欧州連合(EU)の欧州委員会は2日、独電機大手のSiemensと仏国営原子力会社Arevaに対しカルテル捜査を開始したと発表した。両社が2001年に原発合弁会社Areva NPを設立した際の合弁契約に含まれる条項が競争法

Singulus Technologies AG―増資案が株主総会で否決―

ブルーレイディスク製造装置メーカーSingulus(カール・アム・マイン)の株主総会が3日あり、新株と転換社債の発行を求めた経営陣の提案が否決された。同社は上場から13年が経った現在まで一度も配当を出しておらず、株主は増

Vorwerk & Co. KG―独の掃除機販売事業を再編―

家電や化粧品の製造販売から銀行業務までと幅広い事業を展開するVorwerk(ヴッパータール)は1日、ドイツ本国の掃除機販売事業を再編すると発表した。売り上げの長期減少傾向に歯止めをかけるのが狙い。来年にも同事業で増収を実

Wacker Chemie AG―ノルウェーのシリコンメタル工場買収―

化学大手の独Wacker Chemie(ミュンヘン)は7日、ノルウェーの鉄合金メーカーFesilからシリコンメタル工場を譲り受けることで合意したと発表した。化粧品や半導体、太陽電池の原料であるシリコンメタルの供給源を確保

Q-Cells SE―モジュール市場に低価格で本格参入―

太陽光発電セル大手の独Q-Cells(ビターフェルト・ヴォルフェン)がモジュール市場に本格参入する。SolarworldやConergyなど独モジュールメーカーよりも低価格で販売。同市場で欧州最強となることを目指す。3月

Globalfoundries

CPU製造大手の米Globalfoundriesは1日、独ドレスデン工場を大幅に拡張すると発表した。13億ユーロを投じてウエハー月産能力を2012年末までに現在の3万枚から8万枚に拡大、パソコン需要の世界的な拡大に対応す

省エネ電球、ドイツでは不人気

独市場調査大手のGfKによると、今年1-3月期の省エネ電球(電球型蛍光灯)の国内販売数は前年同期に比べ6%減少した。欧州連合(EU)では昨年9月から100ワット以上の白熱電球の販売が禁止されたが、同措置はこれまでのところ

トンネル火災防止システム、欧州で受注増加の見通し

欧州でトンネル火災防止システムの受注拡大が見込まれている。欧州連合(EU)が加盟国にトンネルの安全基準を2019年までに引き上げることを義務づけているためだ。これにより全長500メートル以上の全てのトンネルにはすべて火災

電磁誘起透明化、原子1個で効果確認

マックス・プランク量子工学研究所(MPQ)は光を通さない試料に2本の光を同時に照射すると1本が試料を通り抜ける「電磁誘起透明化」(EIT)と呼ばれる現象を、わずか1個の原子で観察することに成功した。研究チームはさらに、E

Metro AG―中国に家電量販チェーン開設へ―

流通大手の独Metroが中国事業の強化に乗り出した。業者向けチェーンMetro Cash & Carryの店舗数を今年6カ所増の50カ所とするほか、家電量販チェーンMedia Marktの同国第1号店も10月に

BSH Bosch und Siemens―09年は省エネ家電で増益確保―

大手白物家電メーカーの独BSH(ミュンヘン)が19日発表した2009年通期決算の営業利益(EBIT)は前年比2.3%増の5億3,400万ユーロ、最終利益も同4.2%増の3億2,400万ユーロに拡大した。経済危機の影響で売

ヨコオ―ドイツに新拠点、欧州でコネクター販拡へ―

ヨコオは19日、ドイツに新拠点を設立したと発表した。昨年までフィンランドにあった支店に代わり、デュッセルドルフに販売拠点を設置。欧州市場における電子機器用コネクター販売を拡大するとともに、現地顧客への支援体制も強化してい

Nestle S.A.―Nespressoのティー・バージョン投入へ―

食品大手のNestle(スイス・ヴェヴェイ)は20日パリで、同社独自のエスプレッソ・コーヒーメーカー「Nespresso」のティー・バージョンを発表した。9月からまずはフランスで発売し、これまで見合わせてきたティー市場へ

エルピーダ

半導体大手のエルピーダメモリは20日、独競合インフィニオンテクノロジーズとの特許侵害訴訟で和解したと発表した。係争対象となっていたのはDRAMとDRAM製品に関する特許。和解の内容については「両者間での特許クロスライセン

独電機業界、3月輸出が31%増に

ドイツ電気電子工業会(ZVEI)が21日発表した独業界の2010年3月の輸出高は前年同月比31%増の126億ユーロとなり、4カ月連続で拡大した。増加幅は07年末以降では08年10月に次ぐ2番目の高さ。世界的な景気回復のほ

Infineon

半導体大手の独Infineonが携帯電話機向けチップ事業を業界最大手の米Intelに売却する方向で交渉中との観測が浮上している。17日付『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版、FTD)』紙が業界内の情報として報じた。In

SMA Solar Technology AG―1-3月期売上4倍増に―

ソーラーインバーター世界最大手の独SMA Solar Technology(ニーステタール)が14日発表した2010年1-3月期(第1四半期)決算の売上高は3億3,930万ユーロで、前年同期の8,670万ユーロから約4倍

Siemens

電機大手の独Siemensは17日、太陽熱発電部品メーカーの伊Archimede Solar Energyへの出資比率を従来の28%から45%に引き上げたと発表した。取引価格は非公開。Archimede Solar En

多接合型太陽電池で変換効率41.4%を実現

フラウンホーファー太陽エネルギー研究所(ISE)の物理学者フランク・ディムロート氏は昨年1月、3層構造の多接合型太陽電池で変換効率41.4%を実現した。従来のシリコン太陽電池の変換効率は20%に満たない。同氏はこの功績を

電気自動車サミット開催、バッテリーが最大テーマに

電気自動車(EV)の分野で世界トップになることを目指しドイツ政府が立ち上げた「エレクトロモビリティ・サミット」の初会合が3日、開催され、メルケル首相を中心に産業界、学会、自治体、消費者団体の代表が活発な意見を交えた。今後

Siemens AG―医療機器部門を再編―

電機大手のSiemens(ミュンヘン)が医療機器部門の組織を5月1日付で改編した。時代と市場の変化を踏まえ、顧客のニーズにより適切に対応することが狙い。 \ 新体制は製品群別に編成された3部門に販売・サービスを合わせた計

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